2017/09/28

教室便りvol.10

教室便り

こんにちは、尾山です。

夜風が涼しく快い、衣替えの時季となりました。といいましても、年がら年中いつも同じ格好の私は、夏用のパジャマを、冬用のパジャマに替えるぐらいなものですが。

ここからは朝晩と冷え込むような日々の影響を受けつつ、身体の方も衣替えの時季(収縮期)へと本格的に突入していくことでしょう。食欲の秋という名の下に実行されうる、食べ過ぎには要注意です。食欲があることは正常ですが、食べ過ぎるのは異常かもしれず、それは冷えによるものかもしれません。

10月は、ウェスト周りをよく動かし(捻り)、冷えて滞りがちな腸の動きを促し、ひょっとしたらのその異常を解消していき、爽やかな秋を味わいましょう。


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<10月のスケジュール>

● 9日(月)の早朝クラスは、お休みです。

・ その他、通常通りです。

※ 明日29日(金)の早朝クラスは、お休みです。

スケジュール
⇒ http://


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<ヨガ>

今回は、本日の午前クラスにて話したヨガについての要点をまとめておきました。復習を兼ねてしっかりと「ヨガ」を学んでください。ここに書いたことがその<すべて>です。

さて、ヨガとは……

● 私は、心でも身体でもないという事実を自覚すること。

以上です。

すべてはそのための行法です。この目的を見失ってはそれはヨガではありません。この目的を見失いつつ瞑想しようが、壮美な体位をとろうが、300年生きようが、空中に浮遊しようが、それらはまったくヨガとは関係ありません。

ヨガの向かう先は、私ではないものを私ではないと自覚することにより、私自体を自覚することです。そのために、常に注意の焦点を内側にある「私」に向けておくこと、それがヨガ行法の<すべて>です。

結局、ヨガ行法とは……

● 常在する「私=気付き=意識」がある状態を保つこと。

以上です。

この行法を理解したのなら、もう他には何を学ぶ必要もありません。これこそがヨガ行法であり、それ以外はその補助に過ぎないからです。この行法を実行しうる「能力」を育むための聖典であり、この行法を実行しうる「能力」を育むための聖者であり、そしてまたこの行法を実行しうる「能力」を育むために様々な人生経験があると言える訳です。

ここでいう「能力」とは、何のことか解りましたか?

● ヨガ行法を実行しうるだけの「関心、欲望」のこと。

です。

苦しみたくないと言いつつも、無意識的に自ら苦しむことを選択し続けるのが世俗に住まう人々です。この苦しみの連鎖から抜け出したいと真に願う稀有な人は、本当の「ヨガ」に出会います。ヨガの教えを学び、熟考し、そして理解し、人生で苦しみを選択することを止めていく。それが、ヨガを習っているということです。

<< 私は、心でも身体でもない。>>

ヨガは、この自覚から始まり、この自覚に終わるのです。


追伸:

「私=気付き=意識」は人生を秩序化する力そのものです。気付きの力は、複雑に絡まり矛盾した心を調えることにより、人生を滞らせる「鎮静的怠惰」と「興奮的動乱」の二つを、人生を円滑に流す「均衡的調和」へと秩序化していきます。気付きを保つことほど重要なことは、人生にない。

何故なら、それが人生の目的ーヨガーへ向かう王道だからです。


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先日、ヨガ空間の方に、ヨガ行法(ヨガの八支則)についてを公開しました。ヨガの八支則とは、経典『ヨーガ・スートラ』の中で、行法としてのヨガを、簡潔に説いている部分です。相変わらず手前味噌な解釈ではありますが、一貫性を通してまとめましたので、是非とも学んでください。

ヨガ行法(ヨガの八支則)のページ
⇒ http://


以上です。
10月もよろしくお願いいたします!

尾山広平