2021/02/27

教室便り3月号

教室便り


<はじめに>

こんにちは、尾山です。

2月から弛緩しはじめた身体は、さらにゆるもうとし、固まっていたエネルギーを溶かし流していく時期といえます。

呼吸において、呼息から吸息へといきなり切り替えるのではなく、呼息を止めてから吸息へと切り替えることがスムーズな呼吸を生むように、緊張している身体はまず弛緩してこそ次の行動に移しやすくなることでしょう。

ですから3月に古い物事を手放していき、4月に空っぽになって清々した状態を味わってから、5月ころに新たな物事に着手していくという流れが、適切な季節の過ごし方といえるかもしれません。

ということで今月は「脱力月間」です。イメージ的には「あくび」がよく似合います。「あくび」「溜息」の質を磨き、量を重ねていきましょう。


<3月のスケジュール>

■ お休みはありません


<死骸の体位>

今月は「脱力月間」ということで「死骸の体位」についてのお話をします。

死骸の体位は、肉体的活動をとことん静めてその疲労を取り去ろうとするポーズです。その要点は「人為的制御を手放していくこと」です。

一般的には、脚の位置、腕の位置、手のひらの向き、呼吸などを人為的に制御してから脱力をしていこうとしますが、その行為自体が余計であり、無駄な緊張を生じさせ、脱力をしようとする目的と矛盾しています。

そうではなく、まず体位をとる前に身体の状態をよく観察して"心地いい脱力感"を感じられる脚の位置、腕の位置、頭の位置などを見つけます。

初めに、大雑把な人為的行為を手放すことをしておくことによってこそ、より繊細な無意識的緊張を観察することに結びついていくことでしょう。

さて、

脱力を深めていくうえでの最重要点は"息を抜く"ことの実践といえます。"息を抜く"とは、「人為的に呼吸することを止める」という非行為です。

複式呼吸だとか、胸式呼吸だとか、そんなことはどうでもいいのです。その余計な人為を止めた結果、その"息抜き"に同調して、身体からは無駄な力が抜けていくのです。

腑抜けた吐息は「ふんーっ!」と素早く、深いもので、胸部も腹部もぺちゃんこになり、その反動で息は自ずから入ってきますから、「人為的に呼吸することを止める」が起こり、安息へと至ります。

と簡単にいいましても、なかなか息は抜けないようです。

そんな場合には、故意にでもいいので「ふんーっ!」と素早く、深く息を吐いてみます。そして、できるだけ楽々と「ふんーっ! ふんーっ!」ができるようにしていき、最後にはただただ力を抜いているだけで「ふんーっ!」が起こるように練習してみます。

何事も日々の積み重ねが大切です。夜、お布団に入るときも死骸の体位を練習してみましょう。

  1. 「あくび」や「のび」をしたり、大きな「溜息」をついたりする
  2. 最も安楽な姿勢をみつける
  3. 息を抜く

以下も参考にどうぞ。


<おわりに>

今月は、ハタ・ヨガ行法の動画を作成しました。死骸の体位の動画はありませんが、各体位の始まりと終わりには脱力をしていますので、音量を大きくすると「ふんっー!」が聞こえると思います。

以上です。

3月も、よろしくお願いいたします。

尾山 広平