2021/12/31
教室便り1月号

はじめに
こんにちは、尾山です。
大晦日の今日、冬らしく厳しい寒さのなか雪もそこそこ舞っていましたね。
さて、これからの厳冬期には、身体は肚(下腹)に力を集める勢いを最大限に高めていくことでしょうが、何もこの時季に限ったことではなく「肚に力が集まっている姿勢」はヒトが元気に生きるうえで必要不可欠な姿勢です。
もしも元気を湧き上がらせるための【肚】が抜けたなら「無気力」になり、【胸】も冷めて「無感動」になり、【頭】も冷めて「無関心」になるのがオチです。日頃から「ふんぐぐぐーっ」と力を込めて心地の良い「伸び」をしていれば、元気はあたりまえに湧き上がり気力・感動・関心に満ちていることでしょう。
来年も、肚に力を集め、元気に参りましょう。
おすすめポーズ
どんな形体であっても力を込めたのなら肚に力は集まるものですが、それでもその感覚をより感じやすいのは「ガス抜きの体位」です。ガス抜きの体位で、最大限に前屈に力を込めたなら、最大限に肚に力が集まり(肚が凹み)、最大限に快感が溢れます。
忙しい正月の方も、ぐうたら正月の方も、三が日の寝起きには精一杯、肚に力を集めてみましょう。
● 参考:【体位②】ガス抜きの体位
https://yoga-space.biz/index.php?go=La8Vre
1月のスケジュール
■ 3日(月)は、お休みです。
● スケジュール
https://oyama.yoga-space.biz/index.php?go=9bDu7f
あたりまえを、あたりまえに
尾山ヨガ教室は、誰の身体にもあたりまえに起こりうる「のび、あくび、ためいき」を基盤に置いたレッスンを行なっています。それは身体にとってのあたりまえを、あたりまえに戻していく作業であり、眠っている身体の自然性・元気を目覚めさせようとする試みです。
しかしながらレッスンに参加して「あぁ〜気持ちよかった、はぁ〜スッキリした、はい、おしまい」では不十分です。なにせ身体は、毎日、毎朝、ことあるごとに「のび、あくび、ためいき」をやりたがっていることでしょうから。
レッスンは、生命身体にとってのあたりまえを、あたりまえにしてくためでもあります。ですから、レッスンを"特別"に格下げしてはいけません。レッスンは"あたりまえ"となってこそ輝くのです。
とりあえず……
毎日、毎朝、布団の上から始めましょう。どんな形体でも良いので思いっきり力を込めて「ふんぐぐぐぐぐぐ……っ」などと声を出して伸びしていきましょう。そして「はぁああああああ〜」などと声を出してため息をついていきましょう。
この習慣は、カッチコッチの身体だけではなく、カッチコッチの頭もほぐしていってくれるはずです。なぜならこの習慣は、生命に従順する態度であり、生命を信頼する態度でもあるため、解決法を求めてさ迷う頭デッカチな習慣を除去していくはずだからです。
解決法・解決力が外側にあると思うから頭は延々とさ迷い続けるハメになるのです。不安は増え続け、頭はフリーズするのです。【頭】がフリーズすれば【胸】は固まり【肚】はふ抜ける悪循環です。
解決法・解決力が内側にあると信頼するのなら不安にさいなまれることなく、いつでも落ち着いていられるのです。【頭】は静まり【胸】はゆるみ【肚】はどっしりと座るあたりまえの好循環です。
来年も、あたりまえを、あたりまえに、実践して参りましょう。
おわりに
皆さまにとって2021年はどのような年となりましたでしょうか?
どのような年であろうとすべては心次第です。
最高の年だったと思うのも心。
最低の年だったと思うのも心。
大変な年だったと思うのも心。
残念な年だったと思うのも心。
素敵な年だったと思うのも心。
どうせ思うなら最高の年だったと思いましょう!?
いえいえ、そうは申しません。
代わりに、良いも悪いも同じ「心」の状態に過ぎないと申します。
ヒトは「〇〇な年」という客観的"事実"があると錯覚しがちですが、"事実"なんてものはどこにもありません。あるのは主観的で自分勝手な「心の容態」があるだけです。
この事実を客観的に知るだけでも、心は「良い悪い」に振り回されなくなるはずです。つまり"良い"を求め、"悪い"を避けることに無関心(無執着)となっていくはずです。
これがヨガの道です。
あるがままを受け入れ、来るもの拒まず、去るもの追わず、良い悪いに振り回されることなく、外へ外へと"良い"を求める悲惨な習慣を除去して参りましょう。
来年2022年も、どうぞよろしくお願いいたします。
皆さま、あるがままの新年をお迎えください。
尾山 広平
追伸:
教室メールアドレスも、ホームページアドレスも、もうしばらく以前のままでいきます。