2023/01/01
教室便り1月号
はじめに
こんにちは、尾山です。
あけましておめでとうございます、尾山です。
皆さん、どのような心境で年を越し、そして新年をお迎えでしょう。
私の昨年は「激動の年」という感じでしたが、お陰様でいつも通りの心境で年を越し、新年を迎えております。
さて、ここから最も冷える時季へと流れていくということで、身体の方は最もキュッと引き締まった状態へと流れていきたがることでしょう。
この流れに素直に乗っかることにより、余計な贅肉が落ちるだけではなく余計な想念も落ち着き、集中力が研ぎすまされ、心身が安定した状態へと流れていくと最高です。
"冷え"という生命にとっての危機的状況こそ、生命がその本領を発揮するときなのかもしれません。
スケジュール
1月1日(日)〜3日(火)はお休みです。
その他、通常通りです。
お祝い
日本人なら「おめでとうございます」と喜ばしい出来事をお祝いするものです。
自他の喜びを愛で、お祝いする心持ちはとても素敵なものだと思います。
しかし、「喜ばしく求めるべきこと」があるのなら、必ずその逆に「嘆かわしく避けるべきこと」があるものです。
例えば、「誕生は喜ばしく求めるべきことであり、死去は嘆かわしく避けるべきこと」などといった具合です。
これはどちらも「生死」への執着から起こる心理状態です。
真理を知り、「生死」への執着を絶ったブッダの観点ではどうなるかと言いいますと。
彼らは、誕生を喜ぶこともなく、死を嘆くこともありません。
また、別の観点から見ると……
四苦八苦に満ちた世界への「誕生は嘆かわしく」、四苦八苦に満ちた世界からの「死去は喜ばしい」とも言えるはずです。
もちろん俗世には「喜ばしいこと」「嘆かわしいこと」が厳然とあるものであり、「おめでとう」や「御愁傷様」と言われることにも、自身が言うことにも何ら問題はありません。
がしかし、ヨガの道を進む人なら……
そのような単なる「言葉」に惑わされることなく、愛でることも忌むことも何一つないという観点をもって生活するべきです。あるいは、すべては真我の現れであると観て、すべてを愛でて生活するべきです。あるいは、すべては現れにすぎず幻想であると観て、すべてを忌み生活するべきです。
参考
おわりに
2023年、私たちのヨガ(真理)への関心がより高まりますように。
私たちの修習が進みますように。
私たちの離欲が進みますように。
以上です。
2023年も、よろしくお願いいたします。
令和5年 元旦 尾山広平