2023/02/28

教室便り3月号

教室便り3月号


はじめに

こんにちは、尾山です。
今日は快晴、とても暖かい日となりましたので、お散歩がてら農業センターに足をのばしてきました。ただいま「しだれ梅2023」を開催中ですが、しだれ梅は三分咲きといったところでした。

さて、身体はここから本格的に春モードへと移行していく頃あいなので、締まり閉じていた胸郭や骨盤が緩んで開いていこうとします。このとき過剰な食欲が起こりやすく、甘いものも欲しやすくなるようです。

この時季の身体はとにかくゆるみたがっていることでしょうから、ひょっとしたら食べ過ぎによる消化不良を誘導し、倦怠や下痢などを起こすことによりゆるもうとしているかもしれません。

3月は、ゆるみたがっている身体に合わせて、"春眠"を楽しめるほど、のんびりゆったりと過ごせると良いと思います。


スケジュール

休講クラス

3月21日(火)の早朝クラス


心を調える

規則正しい生活や、飲食睡眠などの過剰を節制するなど、身体の健康に気を配り、摂生することは非常に大切です。

ですがここで、身体のことだけに気を配ることから一歩進んで「心」のことにも気を配っていくことがより大切です。

心が調うなら、その影響を受ける身体も自ずと調うものです。その逆に、幾ら身体を調えようとしても、心が調っていなければ身体はなかなか調わないものです。

また、たとえ身体が調わないとしても、心が調っているならそれで良いのです。

より重要なのは「心」だからです。

しかし、大抵の人は「健康でいよう、長生きしよう」などと身体には気を配るようになっても、心の方はおざなりにしているものです。あるいは、「心を調える」とはどういったことなのか分からないことでしょう。

まずは、

これまで「身体を調えるため、健康のため」という「動機」しかなかったことに、「心を調えるため、心の健康のため」という「動機」を加えてみることが必要です。

"自身"のためよりも"自心"のためという動機の方がより重要なのです。

「自心」から「余計な働き」「余計な観念」を排除していくこと。それが「心を調える」ということであり、それはまた人として成長していく過程であり、よって人としての正しい道といえるのです。

ここでの"余計な働き"とは「心の激動性(ラジャス)」と「心の停滞性(タマス)」です。

過ぎず(激動性)、足りず(停滞性)、遊ばず(激動性)、怠けず(停滞性)、必要なことを適切に行うという「心の純粋性(サットヴァ)」に向かうのが人としての指針ということです。

このような心の純粋性は、「欲望(快楽を欲し求めること)」と「恐怖(苦痛を恐れ避けること)」を手放すことにより成就されます。

そのためには"余計な観念"、つまり盲信を滅ぼす必要があり、

そしてそのためには、少しずつでも聖典・聖者の言葉、ヨガ(真理)を学ぶこと、あるいは真理を探求することが絶対的に必要なのです。

日々、心が調う生活を心掛けて参りましょう。

参考


おわりに

心を調える上でもやっぱり「早寝早起き」を習慣づけることは大切です。

早く寝るためには遊んでいられないし、早く起きるためには怠けていられないからです。

とはいえ、とくに今時季は、寝過ごすほどにぐっすり眠り、のんびりするのもまた良いかもしれません。

まぁ、何事も適度適切ほどほどに。


以上です。

3月も、よろしくお願いいたします。

尾山広平