2022/07/02
教室便り7月号

はじめに
こんにちは、尾山です。
暑い暑い。。。 と感じる季節に入りました。
気温の高さも昼間活動しているときであればあまり不快さは感じられないとしても、夜間吸息しているときとなると身体に熱がこもっている感じがあり、寝苦しさが感じられる方も少なくないのではないでしょうか。
空調を用いて冷やすのもこの熱気のこもりを打ち消すことになるでしょうが、ただ冷やすだけでは身体は固まり、より熱のこもりやすい状態になることもあるでしょう。
生命にとってそれは不本意ですから、空調もほどほどに活用しつつ、こもった熱気をスムーズに発散できる身体へ向かうとしましょう。
この熱の滞りを起こす要因として考えられるのが、肋骨と肋骨の間が固まっていることです。ここがゆるんで素直に間が広がるとき、あるいは間が広がった姿勢のとき、熱気は出ていきやすい訳です。
さて、
【後屈、側屈、捻転、前屈】どの伸びであってもこの肋骨間に大きな影響を与えます。
どの伸びも息を吸うことから始まることに加え、チカラを込めたなら必ず内臓が引き上がるとともに肋骨間が広がるからです。なかでも側屈は片側ずつ大きく肋骨下部が広がるため、この時季には有効な姿勢といえます。
兎にも角にも、今月も毎朝、【後屈、側屈、捻転、前屈】を心地よく極めてから起きあがるとしましょう。
スケジュール
・ 7月18日(月)の早朝クラスはお休みです。
その他、通常通りです。
いのちのチカラが弱るとき
前回のnote記事の最後の箇所です。生命が弱るようなことを「している」から弱るのであり、生命の働きを「邪魔しないこと」これが重要なのです。
結局のところ、当教室の指針である「余計を止める」というシンプルな作業こそが、心身を安気に元気に導くための正道であると言えるでしょう。
さて、重要なことですので、「詩集 みくさのみたから 皆元のすべ」からもう一度引用しておきましょう。
いのちの専門家が誰か出てきて、知識や技術を広めると、周りの人のいのちが弱ります。
いのち以外の何かに寄りかかるほどに、いのちは元もとの自然なチカラを失ってしまう。
知識・技術・権威がはびこるほどに、いのちは迷惑をこうむり、生きる喜びを失います。
そんなわけで、大勢のいのちにおせっかいをやいた末、私は治療行為から離れました。
私の友人で、国家資格をふたつもっているお医者さんも、同じように医療行為をやめた。
彼は今、山里で狩猟・自然農・ダンス芸人をしながら、四人のお子さんを育てています。
癒してやろう、助けてやろうとした結果、相手のいのちを損なうことはよくあります。
相手を引っ叩いて、蹴飛ばして、叱りつけたほうが、いのちのチカラは高まったりする。
みたからは いのちひとつで ひらきます。いのちひとつから、始められる人になります。
私自身も、とある療法を学んでいる時期もありましたが、それでは根本的に変わることがないのだろうと察したため、スッパリと止めてヨガに転身しました。
余計なものにしがみ付くその手を放して、生命に寄りかかるだけでいいのです。
もちろんですが、赤ちゃんは余計なものにしがみ付いていません。生命そのものの表現に溢れていますから、親が余計なお節介さえしなければ、元気そのままにすくすくと成長していくのでしょう。
おわりに
最後に、note記事「伸びのすすめ」の最後の言葉を載せておきます。
不安からアレやコレやの健康法を試みるそのまえに、身体にもともと備わっている「伸び/欠伸」を信頼すること。それは誰かの意見を信じるのではなく、生命としての自身を信じるということです。
自身の働きを信じることができ、それに従おうとする心構えができたとき、自身の外側にある答えを探し回るという努力をしなくてもいいんだという解放感、安堵感、根拠のない自信、そして生命としての自身を慈しむ愛がわき起こることでしょう。
毎朝の「伸び」、毎夜の「祈り」を続け、安気に元気に参りましょう。
以上です。
7月も、よろしくお願いいたします。
尾山 広平