2020/01/05
教室便り1月号

● はじめに
明けましておめでとうございます、尾山です。
暖かい冬ではありますが、身体は下腹への力の流れを強める時季です。それは踵底の内側を起点として、脚の内側から鼠蹊下を通って、終点の下腹までの通り道です。日頃から、この王道に勢力が流れるように立つことで、下腹に熱が集まる保温できる身体に移行しやすくなるかもしれません。
つまり、日頃から鼠蹊下が直下するように座り、立ち、歩くことが、大切ですね。
● 1月のスケジュール
・ 明日から通常通り授業を行ないます。
→ https://oyama.yoga-space.biz/index.php?go=9bDu7f
●「学ぶ」と「習う」
以下「goo辞書」より
【学ぶ】
- 勉強する。学問をする。
- 教えを受けたり見習ったりして、知識や技芸を身につける。習得する。
- 経験することによって知る。
- まねをする。
【習う/慣らう/馴らう】
- 教わったことを繰り返し練習して身につける。けいこする。
- 知識や技術などの教えを受ける。教わる。学ぶ。
- 3 経験を積んで、なれる。習慣となる。
- 4 慣れ親しむ。
「学ぶ」は、「真似る、真習う」が語源とも言われており、「学ぶ」も「習う」も然したる違いはないようですね。しかし2つの言葉から受ける印象は異なるもので、その違いを自覚していなくても、何となく使い分けているものです。個人的には、次のようなイメージがあります。
「学ぶ」…… 知識を得る、頭脳的、能動的
「習う」…… 身に付ける、身体的、受動的
例えば、「英語を学ぶ」というと、能動的に教科書を開いて知識を取り入れているイメージが浮かびますが、「英語を習う」というと、受動的に先生に教わっているイメージが浮かびます。「バレエを学ぶ」というと、やはり専門書を開いて知識を取り入れているイメージですが、「バレエを習う」というと、先生に教わっているイメージです。
結局のところ、何の話をしているのか?
ヨガの学びは、自分を相手(意識、自然、指導)に従わせていく受動的なイメージと、何度も繰り返して身に付けるというイメージを持っていた方がよいので、「学ぶ」というより「習う」という漢字の方がピッタリくるということです。
ヨガの稽古は、自分を消して見習うこと、そして繰り返すことにある、というお話でした。
ちなみに、「習」の字には「羽」がついていますが、これは何度も何度も繰り返しパタパタと羽をはばたかせてこそ、鳥は飛べるようになることから来ているようです。
● おわりに
年末は、ウェブサイトの整理整頓作業を行いました。これまでに書いてきては放置してあった記事を読みやすくなるようにまとめ直し、ヨガを一から習う場所となりました。
⇒ https://yoga-space.biz/
以上です。
2020年も、よろしくお願いいたします。
尾山 広平