2020/08/30

教室便り9月号

教室便り


< はじめに >

こんにちは、尾山です。

まだまだ残暑とは言えないような状況で、今朝もカーテンを閉めていないとサンサンと輝く太陽に焼き焦げされそうでした。

と言いつつも暑さはピークを超え、開ききった胸はボチボチと閉じる方へと向きを換えていくことでしょう。

胸は感情との結びつきが強く、感情エネルギーが滞っていると胸がゆるみずらく、逆に感情エネルギーを発散すると胸がゆるみやすくなるものです。

感傷的な映画を見るなどして、意図的に「涙を流す」というのも溜め込んだ感情エネルギー(ストレス)を発散する方法の一つです。

涼しい季節を楽しんでいきましょう。


< 9月のスケジュール >

  • 20日(月)、21日(火)はお休みです。

●スケジュール
https://oyama.yoga-space.biz/index.php?go=9bDu7f


< 環境 >

今月も先月に引き続き、『アーユルヴェーダ 日常と季節の過ごし方』より抜粋してご紹介します。

●直射日光
直射日光は、発汗、意識混濁、出血、変換力(ピッタ)、口渇、精神的倦怠、肉体的疲労、熱感、皮膚の日焼けをおこし、日陰はこれを鎮める。
ー『ニガントゥ・ラトナーカラ』第2巻

●風
夏と秋には、心地よい風を楽しみなさい。高齢者は健康のため、風に当たることを避けるべきである。
強い風に当たれば、身体の乾燥、皮膚の黒色化、筋肉の硬直を起こすが、反対に熱感、変換力、発汗、意識混濁、口渇を鎮める。
微風に当たれば、これと逆の症状が見られる。
扇の風は、熱感、発汗、意識混濁、肉体疲労を取り除き、3つの体内力(運動力、変換力、結合力)を抑制する。
細長く薄い竹で作った扇の風は、熱、血液、変換力を増大する。チャーマラ扇、布、ベニスズメの羽根、シュロの茎の束で作った扇の風は、体内力を抑制せず、心臓に不益である。
ー『ニガントゥ・ラトナーカラ』第2巻

●雨、雲
雨は性欲を増し、体力を減らし、睡眠を促し、怠惰を増す。たちの悪い雨は、恐怖、幻覚を起こし、結合力(カパ)と運動力(ヴァータ)を増大する。
ー『ニガントゥ・ラトナーカラ』第2巻

●霧
霧は悪い性質を持っており、必ず運動力と結合力を増大する。
ー『ニガントゥ・ラトナーカラ』第2巻

●煙
煙は急激に結合力を増大し、目には非常に悪い。頭重感を起こし、運動力と変換力を増大する。
ー『ニガントゥ・ラトナーカラ』第2巻

●暗黒
暗黒に対する恐怖を増大し、幻覚を生じ、変換力を鎮め、結合力、性欲、精神的疲労を増大させる。
ー『ニガントゥ・ラトナーカラ』第2巻

●月光
月光は、冷たさ、回想、安らぎを与え、口渇、変換力、熱感を鎮める。
ー『ニガントゥ・ラトナーカラ』第2巻


< おわりに >

ここ日本では、月光は「冷静さ、安穏さ、客観性」などを象徴しているのではないでしょうか。秋は、ワイワイ騒ぐことから離れ、夜風に当たって頭と身体を冷やし、月でも眺めながら心静かに過ごすことが最適といえるかもしれません。秋のキーワードは「静」。クールダウンしていきましょう。

バガヴァッド・ギーターの翻訳を終えました。

ただし第11章以降は、翻訳の参考にしていたSitaRamaさんのブログがありませんので、あらすじのみのご紹介となっています。

● バガヴァッドギーター:至高者の詩
https://yoga-space.biz/index.php?go=LTt7NG

以上です。

それでは、9月もよろしくお願いいたします。

尾山 広平