2015/06/29

教室便りvol.07

教室便り

こんにちは、尾山です。
今年の梅雨も、もうしばらく続きそうです。

ここからさらに暑~い季節がやってくるはずです。しかしながら毎年同様、現代日本での夏は、「冷え」に注意することが大切といえます。

私は年中電車を利用しています。冬はもちろんのこと、車内は夏でも冷え冷えです。喫茶店やスーパーなど、夏はどこも冷えすぎているように思います。

食べ過ぎ飲み過ぎだけでなく、「冷え」も消化器の働きを停滞させると考えられます。暑いからと言って、冷房に頼り過ぎず、キンキンに冷えた飲食物に頼り過ぎず、地球と身体にやさしい生活を心掛けたいものです。

そのためにも、「体内の余計な熱をスムーズに発散する身体」「消化器がスムーズに働く身体」に調えることが大切です。「冷え」に気を付けるとともに、左右肋骨(体側)を扇のように広げ、熱の発散機能、消化機能を促進させていきましょう。

ブログを書きましたので、お読みください。
「消化器」
https://www.yoga-space.biz/index.php?go=2sCQKu


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● 7月のスケジュールのお知らせ

・ 7月20日(祝)は、早朝クラスお休みです。

※ 7月30日(木)は、8月分として行います。

その他、通常通りです。


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● ハードクラスお休みのお知らせ

 ・ 月曜日19時からのハードクラスを無期限お休みとさせていただきます。


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● 行法の手順

基本的には、行法の手順は次の流れで行います。

1.調座法
2.礼拝法
3.浄化法
4.体位法
5.調気法
6.瞑想法
7.礼拝法

今回は、四つ目の体位法について簡単に説明したいと思います。


<体位法:寛ぎ方>

さて、ハタヨガの行法の第一歩に入ります。体位法は、心身に安定と快適をもたらすための行法です。もっといえば調座法において安定と快適を保てる肉体にするための行法です。体位法は、次の二つのことが要点です。

① 心身の強健 : エネルギーの流れを強化促進する。主に、筋肉の収縮力を強化する
② 心身の無病 : エネルギーの流れの停滞を取り除く。主に、筋肉の過緊張を弛緩する


◎ 体位法の目的

・ 調座法において安定と快適を保てる肉体になること


◎ 動作と体位

尾山ヨガ教室では、「3の基本動作」と「12の基本体位+1の基本体位」を主軸として体位法を行っています。「基本動作」では運動力学的に筋肉の過緊張を取り除いていき、「基本体位」では生理学的に筋肉の過緊張を取り除いていきます。

① 基本動作 : 不合理な身体動作を止め、筋肉を弛緩させる
② 基本体位 : 筋肉を収縮、伸長させ、筋肉を弛緩させる

詳しくは、教室便りvol.03をご覧ください。パスワード:
https://oyama.yoga-space.biz/index.php?go=mG3kdY

体位法では、「意識的」に収縮・伸長させることが、大切です。やみくもに、反ったり、脚を上げたり、前屈したり・・・なりませんように! 意識的に収縮させるべきところ(力を集めるべき部位)が収縮していますように、よく感じながら行いましょう。収縮力=弛緩力であり、心身を強健、無病へと導いてくれるのでしょうから。


◎ 死体の体位

今回、体位法を「寛ぎ(くつろぎ)方」と記しました。体位法の目的を一言でいえば「くつろいだ肉体作り」です。くつろいだ身体は、安定して快適です。くつろいだ身体とはニュートラルです。過収縮(こわばり)も、過伸長(たるみ)もなく、ニュートラルです。

別名を「寛ぎの体位」ともいうほどに、「くつろぎ」と言えば、死体の体位です。「死体の体位」が、尾山ヨガ教室における13個目の基本体位です。この体位は、他の体位法を終えた後に休息する体位です。

死体の体位以外の体位では「意識的なコントロール」を行いますが、この死体の体位に限っては、コントロールを手放し、意識を残します。コントロールを手放すには、その前にコントロールしていなければいけません。

体位中に意識的に収縮/伸長をコントロールできるほど、そのコントロールを手放すことが容易になります。収縮コントロール=弛緩コントロールであり、死体の体位はその前の体位においてコントロールしていた結果として、自然と深まる体位です。

体位中の緊張度合が、たとえ同じヒトであっても、無意識に緊張しているか/意識的に緊張させているかの違いはとても大きい訳です。やみくもに反ったり、足を上げたり、前屈したり・・・とはなりませんように!


~ あるがままに見る練習 ~
① 姿勢作り
さて、とりあえず基本の「完全放棄の姿勢」、もしくは「楽と感じる姿勢」を取ったなら、そこから始まるのは「観察」です。修行の本文である「あるがままを見る」練習です。

② 感覚の観察
足の先から頭のてっぺんまで全身を意識し、リキミ、怠さ、痛み、苦しさ、ピクピク、ドクンドクン、???・・・など漠然として言葉にできない感覚までも、そのままに見てみます。判断せず、ただ意識し、感じてみましょう。

③ 観察
全身の観察が終わったなら、次には、すべてをただ意識し、感覚も感情も想像も思考に対しても、そのままに見てみます。見たものを判断しません。もしも「痛いのは昨日農作業をやったからだ」とか判断したなら、それをただ意識します。特に何かしようと意図もしません。もしも「力を抜こう」とか意図したなら、それをただ意識します。すべてはただそれだけのことだと、、、あるがままの自分を味わってみましょう。

④ 覚醒
そして、あるがままを見、あるがままを感じながら、ゆっくりと身体を動かし、日常の感覚に戻ってきたなら、ゆっくりと起き上がりましょう。甦れ!

ただそうであることに抵抗せず、ただそうであることをそうであると見る。抵抗は自分を守ろうとする大切な働きですが、無意識的な抵抗は身体を無意識的に緊張させる原因でもあります。

あるがままに見ていれば、やがて抵抗は止まり完全放棄の姿勢が極まる、、、そのとき極上の寛ぎタイムに浸れることでしょう。


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以上です。
ご質問等ございましたら、メールやコメント欄でお気軽にどうぞ。
では、7月もよろしくお願いいたします!!

尾山広平