2016/06/05

教室便りvol.06

教室便り

おはようございます、尾山です。
いよいよ梅雨入りをしたようで、昨夜から雨が降り続いていました。今は上がっているようですね。昨日はお世話になっている方々のフラを拝見してきました。ハワイからいらっしゃっているクム(師匠)はもちろん皆さんのフラから、その場の空間を包み込むような柔らかい流れが感じられ、居心地のよい時間を過ごさせていただきました。

さて、この時季の身体は夏の準備へと向かって、熱を発散する態勢に入ります。それは徐々に胸を開放してゆくということです。左右脇腹から左右脇下胸部、中胸部というように。そしてストレスなどによる身体のコワバリが、その働きを停滞させ、熱の発散も停滞させゆく要因ともなるはずです。

季節に応じて熱エネルギーを上手く発散できるか否か、また保持できるか否かは、それぞれの季節をより無不快に過ごすうえで不可欠な要素と言えるはずです。ハタヨガで停滞エネルギー(ストレス)を発散することは、その働きを大いに手助けてくれることでしょう。


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● 6月のスケジュールのお知らせ

※ すべて、通常通り行います。

スケジュール
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<リキまず、腑抜けけず、気を抜かず>

尾山ヨガ教室では『無駄な力を抜く』『リキまない』などを習得する練習の場でもありますが、それと同じように『腑抜けない』『気を抜かない』などを習得する練習する場でもあります。

それでレッスン中は初めの座法から、体位法、調気法、瞑想法に至るまで『腑抜けず、リキまず』という言葉を用語のようによく使います(ただし寛ぐ体位のときは、腑抜けて、気を抜きましょう)。私たちはとかく、どちらかに偏りがちなのです。

『無駄な力を抜くこと』に偏ると腑抜けた状態で動作しがちとなり、各部位の重みが部分部分にもたれかかり、ぶつかり、負担が掛かります。ですから『腑抜けない、床にもたれかからない』という言葉もまた出てきます。

逆に、『腑抜けない』ことに偏るとリキんだ状態で動作しがちとなり、各部位の作用が部分部分でぶつかり合い、負担が掛かります。ですから『リキまない、床を押そうとしない踏もうとしない』そして『触れているだけ』という言葉もまた出てきます。

床にもたれてもダメ、押しても踏んでもダメとなると、一体全体どうすれば!? そこでまた『氷の上で行うように』という言葉が登場します。氷の上では決して『もたれかかれない』からです。もたれかかった途端にツルリン、スッテン、ドスンです。氷の上では決して『押せない、踏めない』からです。押し、踏んだ途端にツルリン、スッテン、ドスンです。

『氷の上』では決して『気を抜けない』のです。そんなとき、チカラは身体の中心(骨盤・下腹)に集まり一体全体となります。動作はのびのびとし、チカラはぶつかることなく、身体に負担が掛からないのです。

ヨガマットは滑らないことが重宝されますが、滑らないからついつい踏むし、ついつい押してしまうのです(もちろん滑らないことは安全上大切ですし、滑らないからこそとれる体位もありますが)。ヨガマットに〈依存〉せず、〈自立〉できますように。

そして日常生活こそ本当の練習の場です。

例えば椅子に座るときも、背モタレにもたれかかったとたんチカラは中心から分散し、部分に負担が掛かります。もちろん寛いでいるなら別ですが、椅子に座って何か作業するのであれば、レッスン中の調座時と同じように『リキまず、腑抜けず、気を抜かず』、足も手も背も『触れているだけ』を保てるようにしましょう。

何をするにしても― やる気があれば誰でも自然に、気が抜けず一体全体となった状態となります(かといって『頑張る』とリキミが生じ統一体がくずれますが)。やる気がなく、やりたくないことをやるときダラダラと腑抜けます。そういう原理を覚えておくと、日々の暮らしも滞りなく進む手助けとなることでしょう。

参照:『頑張らない』
https://yoga-space.biz/index.php?go=0MttWf


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以上です。

6月もよろしくお願いいたします!

尾山広平