2016/07/02

教室便りvol.07

教室便り

こんにちは、尾山です。
夏、ですね。今日も暑いです。今日のお昼は、夏野菜たっぷりのココナッツカレーを汗だくになっていただきました。そしてスイカ。ほんと美味しいですね。たまに入ってくる風が、ほんと心地いいです。

滞らない生活、滞らない身体、滞らない心。流れていること、それが心地よさを保つコツです。色々と溜め込まず、流してゆきましょう。相変わらず、夏にヒンヤリとした場所の多い日本でしょうが、夏には夏の過ごし方が一番です。汗も心地よく流してゆきましょう。

さて、わたくし事です。二週間ほど前、長野合宿から妻が戻って参りました。そしていよいよ明後日、ブータン王国に立ちます。帰ってくるのは丸二年後です。私も一度くらいは(来年の夏あたり)、ブータンに様子を見に行ってみようかと考えています。その時は、教室をお休みすることになると思います。ご迷惑をおかけしますが、どうぞよろしくお願いします。


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● 7月のスケジュールのお知らせ

・ 7月18日(月)、早朝クラスはお休みです。

※ その他、通常通り行います。

スケジュール
⇒ http://


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<本当の幸せ>

私はブータンと聞いても、その名前に聞き覚えがあるくらいでしたが、多くの方はご存知でした。「幸せの国」として。

さて、幸せとは何か?

それは古今東西、すべての人にとってのメインテーマといえるでしょう。ですから、ホームページでも、基本行法手引書でも、まず一番初めに書かれていることです。ご存知でしたよね!?

意識的にせよ、無意識的にせよ、ほぼすべてのヒトは、幸せは―今ここ―以外のどこかにあると思い込んでいます。

・ もっと色々な物を手に入れて、より幸せになろう!
・ もっと色々な事にチャレンジして、より幸せになろう!
・ もっと違う自分になって、より幸せになろう!

と、ほぼすべての人が事実を勘違いしています。―今ここ―から離れたところに幸せ見出そうとしています。ところが事実はと言えば、幸せは―今ここ―にしかありません。

たとえばヒトは、欲しいものを手に入れると幸せを感じます。何故か? それは、欲しい欲しいと思っていた心が静まり、―今ここ―に寛いだからです。つまり、欲しいものを手に入れたことが幸せの直接的原因ではありません。

では、何故「欲しい」という思いが生まれるのか? それは〔それが無いと不幸せだ〕と、心が決定したからです。経験から、心がそのようなルール(観念)を作ったからです。

心がそのルールに従って『不幸である』と決定したから、今不幸を感じる。自分で不幸の原因を作って、それを解決するために、様々な物事を求める。それが人生で繰り返されている冗談のような遊びです。

その繰り返しから脱け出す唯一の方法は、その心のルールを放棄すること以外にありません。こういう話をすると、心はお喋りを始めるでしょう。『その繰り返しから脱け出さなければいけないの? それが正しいの? 別にこのままでもいいじゃん。』とか。どうでしょうか?

もちろん、そうならそうでよいのです。その勘違いが良い悪いのお話しをしているのではありません。勘違いしているからこそ経験は生まれるというのもまた事実です。経験されるべきことは経験されるしかありません。そこに何の問題もありません。

ただその勘違いによって苦しんでいるのは誰でしょうか? そう私です。その事実を理解するならば、必ず、その無限の繰り返しから脱け出したくなる、というのもまた事実です。そして、ヨガを学ぶとは、勘違いを止め、事実を事実として知ることです。

事実を知って行けば、自ずと、心の向きは―本当の―幸せへと向いてゆくでしょう。


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以上です。

7月もよろしくお願いいたします!

尾山広平