2020/09/29

教室便り10月号

教室便り


< はじめに >

こんにちは、尾山です。

朝晩とひんやり涼しく気持ちのいい季節となりました。

縁側でスイカを食べたり花火をしたりと、「夕涼み」を楽しむ夏の家族絵は今は昔。現在は今時季こそ「涼み」を楽しめるときと言えるでしょう。

しかしその一方で、「冷え」にも注意すべきであり、お腹の冷えから引き起こされる「何か食べたい」にも注意が必要な時季です。

食欲の秋と言えど、お腹が空いているから「食べたい」でいられるよう、心身を調えていきましょう。


< 10月のスケジュール >

  • 早朝クラス、午後クラスともに、お休みの予定はございません。

●スケジュール
https://oyama.yoga-space.biz/index.php?go=9bDu7f


< 状況と態度 >

『ダンマパダ』の第1節、2節には、幸不幸とは「外的な状況」ではなく「内的な態度」を原因として起こるものであると説かれています。

例えば、「新型ウイルスが漂っている。異常気象。お金がない。結婚相手がいない。病気」などという外的な状況はすべて不安の原因ではないということです。

人によって「不安を抱く人/抱かない人」がいる訳ですから、これらの外的な状況が不安の原因のはずがありません。原因は各人の心の態度にあるに違いないのです。

ブッダは、「ウイルスに感染したくない」「異常気象はどうにかしなければならない」「裕福な暮らしがしたい」「結婚したい」「病気になりたくない」などという「心意」に基づいて苦しみが起こると説いています。

つまり、人生から苦しみ、不安を取り除きたいと願う私たちに向けて、人を苦しめ、不安にさせる原因は「①貪愛(幸福を求める心意)②憎悪(不幸を避ける心意)」の2つの心の作用(煩悩)であると教えてくれています。

そう教えてもらってからでさえも、愚かな私たちは態度の側ではなく、状況の側にこそ苦しみをもたらす原因があると誤解し続け、苦しみを繰り返します。「幸福を求めなかったら幸福になれないじゃないか!」と反発し続けます。

それでも繰り返しブッダたちは伝えます。

  • ウイルスに感染しようがしまいが、異常気象だろうがそうでなかろうが、お金があろうがなかろうが、結婚しようがしまいが、病気になろうがなるまいが、それはあなたの苦しみとは関係がないので些細なことだ
  • 重要なことはあなたから苦しみを取り除くことであり、そのためには貪愛と憎悪という心の汚れを取り除くことだ
  • 幸福を求めるから不幸になるのだ。不幸を避けるから不幸になるのだ

などと。

ちなみに、人は「異常気象」と名付けましたが、森羅万象は自ずから進路をとるものであり、人にとって「異常」と見なされていようが、自然にとってはまったく正常(自然)そのものです。そこには僅かの誤りもないものです。

その何の誤りもない世界に対して「異常である」と誤解するとき、心には「異常を回避したい。正常に回帰してほしい」という貪愛憎悪が生じます。つまりその誤解は、ただ私たち自身を苦しめる結果をもたらす「汚れ」なのです。

本当に心の平安を見出そうとするのなら、世界(あるいは他人)を正そうとするのではなく、世界に「異常、不正、悪」などを見ている自身の偏見を正すべきであり、そしてまた、それこそが世界(あるいは他人)にとってもより良いことであるとブッダたちは説いているのです。

態度を改めていきましょう。


< おわりに >

バカボンのパパの口癖である「これでいいのだ」こそ、事実、自然に即した受容的態度と言えるでしょう。

以下の記事も参考にどうぞ。

●雑記5「解釈」
https://yoga-space.biz/index.php?go=tNRIJc

●雑記19「委ねる」
https://yoga-space.biz/index.php?go=zhANfR

以上です。

それでは、10月もよろしくお願いいたします。

尾山 広平