2020/05/30

教室便り6月号

教室便り


< はじめに >

こんにちは、尾山です。

このところは、昼間は少々暑く、朝晩は涼しいというような日々が続いています。まだ6月前ですが、ひと昔前の夏はこれに近かったのではないかと思ったりしています。

6月といえば梅雨。ジメジメとした湿気は、呼吸のしづらさ、息苦しさを感じさせます。呼吸器が弱っていると、この時季は身体が重怠く感じられるかもしれません。

湿気にも負けない体作りの基本は、日頃から肺を使い、呼吸筋も怠けさせない生活をすることではないでしょうか。いつも通り、伸び、欠伸、溜め息、姿勢を調えることは欠かすことはできません。

またこの時季は、夏に向けて発汗作用が高まっていくでしょうが、体液(水分、ミネラルが溶け込んだ電解質)の状態を調節する代表は「腎臓」です。

腎臓と言えば、ウエストラインとも関係が深く、この時季の熱の発散にも大きな役割を担っているようです。ハタ・ヨガで言えば「捻りの体位」が、腎臓や、脇腹などのウエストラインを刺激する体位です。

6月は、「んぐ~~~っ」と捻っていきましょう。


< 6月のスケジュール >

  • 木曜の午前クラスは、現在休講中です。
  • 月曜の午後クラスは、現在開講中です。
  • 月曜から金曜の早朝クラスは、現在開講中です。

スケジュール:https://oyama.yoga-space.biz/index.php?go=9bDu7f


< ダンマパダ:真理の言葉 >

昨年9月にもご紹介した『ダンマパダ』ですが、これはゴータマ・ブッダ(釈迦)が説いた言葉を、後世の誰かが厳選し「詩集」としてまとめたものです。中国では『法句経』として漢訳され「経典」とされています。

さて、その『ダンマ・パダ』ですが、先日思い立って妻と一緒に写経をしてみました。すると改めて「これは良いなぁ」と思いまして、ホームページでご紹介することにしました。

今現在、中村元氏の訳書などを参考にしながら、解りにくい言葉は変更したり、余分な言葉はカットしたり、言葉足らずは付け足したりと、より理解しやすくなるようにと書き進めています。

ここでの『ダンマパダ』は、パーリ語原典の「現代語訳」であり、中国伝来のいわゆる『経典』のように「漢文」ではありませんので、親しみやすく、意味も理解しやすいはずですから、読むだけでもその偉大な効果を発揮することでしょう。

この『ダンマパダ』を読んでいると、葬式仏教などと揶揄されるここ日本においても、ブッダの説いた道徳が根付いているんだなぁと思わされます。

  • 悪いことをしたら、罰が当たる
  • 悪いことをしたら、地獄に墜ちる
  • 善いことをしたら、ご利益がある
  • 善いことをしたら、天国にいく

このような言葉も何度となく繰り返されています。きっと日本人なら聞いてきた言葉かと思います。悪いことの代表は以下の2つです。

  • 傷つけること
  • 嘘をつくこと

その中でも、何度も何度も繰り返している言葉は「傷付けることをやめなさい」ということです。言葉を変えるなら「暴力を振るわない、責めない、非難しない、怒らない、暴言を吐かない、陰口を叩かない……」などのことです。

  • 善は急げ
  • 嘘つきは泥棒の始まり

これもまた日本人には聞き馴染みのある言葉かと思います。116句と246句に、その基となったかもしれない言葉が語られています。

ここでブッダが伝えていることの核心は、「自分のために、自分を苦しませる思い、自分を苦しめる言動、自分を苦しめる行動を止めよ」ということです。

つまり最も重要なことは、「自分のためにしていると思い込んでいるその行為(思い、言動、行動)が、実は自分に苦しみを与えている」という真理を理解することです。

このことさえ理解したのなら、ブッダが説いたことの大半を理解したと言っても過言ではないことでしょう。


< おわりに >

『ダンマパダ』は全26章423句からなっています。今現在19章271句までと、その解説を書いています。今後も追加していく予定です。

真理の言葉は、聞くことも、読むことも、書き写すことも、教えることも、善いおこないの1つです。

一句一句を味わいながらお読みください。また、お時間があるときには、ぜひ写経してみてください。また、お知り合いにも教えてあげてください。

「善は急げ」です。

雑記81『ダンマパダ:真理の言葉』はこちら↓
https://yoga-space.biz/index.php?go=cCFAmm

それでは、6月もよろしくお願いいたします。

尾山 広平